歯磨剤の歴史

投稿日:2017年3月15日

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皆さんは普段どんな歯磨剤を使っていますか?
ブログでも何度か歯磨剤(歯磨き粉)について出てきました。
今日は今皆さんが何気なく使っている歯磨剤の歴史について書きたいと思います。

歯磨剤の歴史は意外に古く、文献的には古代エジプトの時代までさかのぼることができます。
紀元前1550年頃のエジプトでは、歯磨き粉として乳化・緑青・緑粘土などを用い、粘歯磨としてはビンロウ樹の実や緑粘土・蜜・火打ち石・緑青を混合したものを用いたとされています。

紀元前5世紀頃、医学の祖ヒポクラテスは、歯磨剤として野ウサギの頭蓋骨を焼いた炭と、大理石などを細かく砕いたものを混和して用い、うがい薬のベースには白ぶどう酒を使用したそうです。

自家製のしま剤や歯磨き粉は実に様々だったようです。

例えば16世紀の劇作家シェークスピアは、口臭対策のために酢と水で口をゆすぎ、乳化樹脂を噛み、ハッカや丁子(チョウジ)などの入った水を煎じた液で洗口していたと言われています。

また、19世紀の印象派の画家ルノアールは、朝夕塩水で口をゆすぎ、木の小片で歯を清掃していたそうです。

塩はかなり以前から歯磨剤として使われていたようです。

日本では江戸時代以前は楊枝を噛んで歯磨きの代用としていたようで、潮や牡蠣の殻、サンゴなども使われていたそうです。  

日本の歯磨剤の元祖は、1625年(寛永2年)丁字屋喜左衛門が製造・販売した「大明香薬砂」「丁字屋歯磨」という商品名の歯磨剤だと言われています。当時の江戸っ子は、みんな歯磨を好んで使い口臭予防にも努めたため、歯磨剤は数多く製造・販売され、江戸の名物としても人気だったようです。

明治時代に入っても日本の歯磨剤は房州砂にハッカや丁子を入れた粉歯磨きが主流でしたが、1888年(明治21年)現在の資生堂から「福原衛生歯磨石鹸」が初の歯磨剤として発売されました。その後、1893年(明治26年)に「鹿印煉歯磨」(現在の花王)、粉歯磨は1891年(明治24年)に「ダイヤモンド歯磨」(平尾賛平)、1893年(明治26年)に「象印歯磨」(安藤井筒堂)、1896年(明治29年)に「ライオン歯磨」(小林富次郎)などが販売されました。

大正末期の1925年(大正14年)に寿屋(現在のサントリー)から、初の半練の潤性歯磨剤「スモカ歯磨」が発売されました。

昭和期に入り、太平洋戦争のため一時製造中止などをはさみながら、とくに昭和30年以降、歯磨剤は従来の研磨剤を主体としたものに、殺菌剤や消炎剤などを加え、さまざまな工夫を取り入れながら現在も幅広く使用されています。

歯磨き粉の歴史・・・意外に長いのものです。。。