拡大非抜歯矯正

投稿日:2016年8月4日

カテゴリ:噛み合わせ

 噛み合わせに問題がありながらも、バイオブロック治療の適応でないお子様や、装置の装着時間等の理由などからRAMPA治療を行なわない場合、また検査の結果から得られる重症度の度合いによっては、拡大床とブラケット、ワイヤーを使用して 極力非抜歯にて矯正治療を行い 咬合の再構成をします。

 この場合、RAMPA治療のような上顎のダイナミックな動きは期待出来ませんが、口腔容積の増大と、下顎の前方回転によって、 呼吸と噛み合わせの改善を目的とした矯正治療が可能です。 ブラケットとワイヤーを使用しますが、一般的な、歯並びだけを綺麗にする事を目的とした矯正とは、治療方針、考え方が全く異なります。

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 歯並びと噛み合わせが悪く、顎の位置にも問題があります。肩こりや偏頭痛、睡眠障害などの 他で検査しても原因不明な症状が多数あります。

 歯が並ぶスペースが不足しているため、一般的な矯正では、上下4本の小臼歯を抜歯して歯を並べる事になります。 抜歯して歯を並べると 呼吸や顎関節の問題は悪化します。

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 当院の上下の拡大床は、咬合面(歯の噛む面)も覆われていて、噛むと顎が 診査診断して得られた正しい方向に誘導されるよう設計されています。 食事の時は取り外します。

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ある程度 拡大が進んだ所で、ブラケットとワイヤーを付けて更に調整していきます。 この頃になると、偏頭痛、肩こり、睡眠障害といった症状の改善がみられる事が多いです。

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非抜歯矯正すると いわゆる『獅子舞』の様な歯になると言われる事がありますが、そんな事ありません。

 

 

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