ラバーダム防湿を用いた根管治療

投稿日:2016年8月8日

カテゴリ:虫歯

神経に達するほど深い虫歯や根の先端が炎症を起こした場合などで神経の治療、いわゆる根管治療が必要になる場合があります。この根管治療の精度をあげるのに非常に有効なのが今回ご紹介する”ラバ―ダム防湿”です。このラバ―ダム防湿とは歯の周りにゴムのシートを被せて治療を行っていくものです。これをすることで治療中の術野に唾液が侵入し内部が汚染されるのを防ぐ事が出来ます。このことが治療の精度・予後に大きく影響します。ある統計によるとラバ―ダム防湿を使用した場合の根管治療の成功率が90%なのに対して使用しなかった場合は50%以下であるという統計も出ているほどです。そして治療の精度以外にも様々なメリットがあります。たとえば、器具の誤嚥(誤って飲み込んでしまう)防止や治療時に使用している薬剤がお口の中に漏れ出るのを防ぐ事が出来ますので患者さま自身も使用することで治療時の不快感を軽減することができます。しかしながら全ての場合に対してこのラバ―ダム防湿が適応できるわけではございません。虫歯が大きくてご自身の歯が薄くなっていたり小さくなっていたりする場合、お鼻での呼吸が難しい方などは残念ながら適応外になってしまいます。患者さまの中で実際この”ラバ―ダム防湿”というものの存在をどれくらいの方が認識されているかは分かりませんが私の経験上からもご存じない方が多い様な気がしております。このような少しの知識を知っているかどうかの差で治療の精度に影響が出てくるのであれば患者さま側も絶対に知っておきたい情報の1つであると思います。

<ラバーダム防湿の写真> 

ラバーダムによる隔離処置