バイオブロック治療

投稿日:2016年8月3日

カテゴリ:噛み合わせ

バイオブロック療法は、イギリスの ジョン・ミュー先生によって提唱された顎顔面口腔育成治療法です。

気道や舌、筋肉など歯並びが悪くなった原因にアプローチする事で、子供の成長発育を正しい方向に誘導します。

我々は、欧米人と比べて、口蓋が浅く前歯が倒れている日本人向けに 少々アレンジして装置を使用しています。

装置は、主にワイヤーとマウスピースからなっており、ステージに合わせて数種類使用します。歯には無理な力をかけなくても自然と並んでいくので、リテーナー等の歯並び保持装置を使用しなくても 後戻りが少ないのが特徴です。

乳歯にワイヤーをかけて顎の成長を誘導するため、この治療方法の適応者は、根のしっかりとした乳臼歯が残っているお子様に限ります。 年齢では 5歳から8、9歳までが適応です。

スライド1

写真では、口蓋(上顎)が広がり、ひずみがとれて、たいらになっている事に注目。口蓋は、口の中から見れば天井ですが、鼻の中から見たら、床になります。歯並びを治しているのではありませんが、結果 歯が並びます。

受け口や 極端な出っ歯など、上顎が著しく下方に成長していると考えられる場合は、バイオブロック療法だけでは 十分な治療効果が期待出来ませんので、RAMPA治療やその他の方法を選択する事もあります。

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