矯正治療がうまくいかない原因とは??

投稿日:2025年8月28日

カテゴリ:矯正

矯正治療がうまくいかない原因として、最も多いのが、装置の使用時間や通院回数を守れないことです。矯正装置は指示どおりに使用して初めて計画通りに歯が動くように設計されています。例えばマウスピース型矯正では1日約20〜22時間以上装着するのがよいとされていますが、装着時間が足りないと歯が予定通り動かず、治療期間が延びたり、きれいな歯並びにならないことがあります。ワイヤー矯正の場合でも、通院を怠ると調整が遅れ、治療が予定通りに進まないことがあります。

さらに、口腔衛生管理不足も大きな問題です。矯正装置をつけると歯みがきが難しくなり、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。これらのトラブルが発生すると治療を一時的に中断しなければならず、結果として治療が長期化したり、最終的な歯並びに影響を与えることがあります。

次に、治療中の環境の変化も重要な要因です。特に成長期の子どもでは、あごの成長や歯の生え方が予想と異なることがあり、当初の計画を修正する必要が出てきます。これにより治療期間が延長したり、仕上がりが変わったりすることがあります。また、治療期間が長期にわたることで患者さんのモチベーションが下がり、装置の使用が不十分になるケースもみられます。

さらに、生活習慣の変化やストレスという要因もあります。進学や転居、部活動や仕事の忙しさなどで通院が難しくなったり、生活リズムが変わって装置の管理が不十分になったりすることがあります。

このように矯正治療の成功には、患者さん自身の協力と、生活環境に合わせた柔軟な対応が不可欠です。正しい装置の使用、丁寧な歯みがき、定期的な通院、そしてモチベーション維持が治療をスムーズに進める鍵となります!

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