高血圧とインプラント治療の関係って?

投稿日:2025年12月16日

カテゴリ:インプラント

インプラント治療は、失った歯を補うための優れた方法として広く行われています。しかし全身疾患を抱えている場合、治療に影響を及ぼすことがあります。その代表は、前回の記事でお話した「糖尿病」のほかに「高血圧」もあげられます。

高血圧は、日本人の生活習慣病の中でも特に患者数が多い疾患であり、オペの安全性や術後の予後に直結するため、注意が必要です。

今回は、

①高血圧におけるインプラント治療の注意点

②安心してインプラント治療を受けるためのポイント

を説明いたします。

高血圧におけるインプラント治療の注意点

インプラント治療前に知っておくべきリスク

高血圧におけるインプラント治療では、手術ストレスによる血圧上昇、出血リスクの増加が懸念点となります。特に重要なのは手術中の血圧上昇による心血管系への負担です。

また、血液をさらさらにするお薬を服用している場合、出血が止まりにくいため、手術後の止血がうまくいかない可能性があります。

治療中の血圧管理の重要性

インプラント手術中の継続的な血圧管理は、患者様の安全確保において最も重要な要素です。

治療中は血圧計による測定に加え、心電図モニターなどを使用した管理を行います。場合によっては、患者様の安全のため、麻酔科医の判断の元降圧薬を使用致します。

安心してインプラント治療を受けるためのポイント


高血圧症の方におすすめの麻酔方法

静脈に麻酔液を点滴しながら治療を行う方法を「静脈内鎮静麻酔(セデーション)」といいます。少しずつ眠たくなってうとうとしていいますが、全身麻酔のように完全に意識がなくなるわけではございません。会話や意思を伝えることはできます。

 

感じ方には個人差がありますが、お酒を飲んだ時のほろ酔いに似ていると感じる方が多いようです。

経験豊富、設備が充実した歯科医院を選ぶ

 

高血圧症の方がインプラント手術を行う際は、設備が充実し、もしもの場合でもすぐに対処ができる歯科医院を選ぶと安心です。

当院では、心拍数や血圧をリアルタイムで測定するモニターを配置し、血圧の上昇、下降を観察し、必要に応じてお薬を使用し血圧を管理いたします。また、静脈内鎮静麻酔や全身麻酔で、麻酔科医が患者様の状態を管理しながらインプラント手術を行うこともできます。

高血圧症のため、今までインプラント手術にご不安をお持ちだった方、是非1度ご相談にお越しください。

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