妊娠と歯周病の因果関係

投稿日:2016年7月21日

カテゴリ:スタッフブログ

歯周病は全身疾患の原因にもなると言われますが、その他に妊娠中は歯周病になりやすい事や、歯周病が出産に与える影響もありますので簡潔に掲載します。

まず、妊娠前から歯周病を患っていると低体重児や早産のリスクが高くなります。そのリスクは歯周病じゃない妊婦さんと比べると約7.5倍にもなると の報告があります。歯肉の炎症を起こした箇所から血液中に刺激物質が入り、陣痛を誘発してしまうプロスタグランジンという物質を増やし早い段階で陣痛を起 してしまうのです。妊娠中は女性ホルモンが増加するのに比例して、ある特定の歯周病菌も増殖します(専門的な菌の名称等はここでは控えます)。周りに妊娠 中の女性や、出産経験のある女性に話を聞くと、妊娠中に歯茎の腫れや、出血を経験してる人は少なくないと思います。

ただ、それまでに歯周病に罹っていなければ、歯周病ではなく多くは歯肉炎の症状ですので、妊娠中は自分で薬を飲むのではなく、歯科で治療してくださ い。その際に初期段階でも必ず妊娠している旨をお伝えください。これから子供を作りたいと思っている方、どんなにご自身の口腔内が健康との自負があったと しても、歯科で検診を受けていただき、歯周病やその他口腔内ケアをすることによって出産に関わるリスクを一つずつ減らしていってください。

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