ワイヤー矯正の特徴と問題点・課題展について

投稿日:2024年3月8日

カテゴリ:矯正

ワイヤー矯正の治療期間、費用について続けてお話させていただいています。
今回は特徴や問題点・課題点についてです。

今までにもワイヤー矯正に関してのイメージをお話ししましたが
従来からの矯正治療として広まっており
金属のワイヤーとブラケット(歯に付いているボタン、固定装置)を使用します。
昨今では、マウスピース矯正も多く普及しておりますが
ワイヤー矯正の特徴としてはさまざまな歯並びに対応できるところです。
叢生(歯が部分的に重なってしまっている状態)が強い状態ですとマウスピース矯正では難しい面もあります。
その反面、ワイヤー矯正はどのような症例にも対応できるところが特徴です。

では、次に問題点・課題点についてです。
 ①装置が目立つ
 ②食事がしにくい
 ③清掃性が悪い(歯磨きがしにくい)
 ④治療中に痛みが伴う場合がある
上記が主に挙げられると思います。

①装置が目立つ
一般的なものはメタルブラケットと言って金属でできたブラケット=固定装置です。
現在では、セラミックブラケットと言って白色のブラケットもあり、前歯部に使用し出来るだけ目立ちにくい装置も使用しております。
また、ワイヤーも金属色のものが一般的です。

②食事がしにく
ほぼ全部の歯の唇・頬側面にブラケット、ワイヤーがつきます。
想像していただいて、どんなことに困りそうでしょうか。
食べ物は引っかかりますし、あらゆるところに詰まります。
固いものや粘着質なもの(ガムやキャラメルなど)は装置が壊れる原因になります。

③清掃性が悪い(歯磨きがしにくい)
②にもつながる部分ですが、とにかく凸凹が多く、歯磨きが難しいです。
歯ブラシだけではなく、タフトブラシや歯間ブラシなども使用していただきたいです。
清掃性が悪いということはそれだけう蝕リスクも上がるということです。
せっかく矯正治療で歯並びがキレイになっても
装置を外したら虫歯だらけなんてことにならないように注意しましょう。

④治療中に痛みが伴う場合がある
これはマウスピース矯正にも言えることですが
歯を動かす治療のためどうしても痛みを伴うことがあります。
ワイヤー矯正の場合は、月に1回ワイヤーを調整し歯を動かします。
ワイヤーを調整すると矯正力が歯にかかりますので、じわーんとした鈍痛が出てきます。
個人差もありますが、長くても1週間ほど痛みが続きます。

このように問題点・課題点があるワイヤー矯正ですが
特徴でも述べたように、さまざまな歯並びに対応できる矯正治療です。
マウスピース矯正でもできることもありますが、特徴などをしっかりと理解して
よく担当医と相談し、治療方法を選択していただければと思います。

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