ブローネンマルク博士

投稿日:2016年10月25日

カテゴリ:インプラント

歯科インプラント治療は、ブローネンマルク博士がインプラントにチタンを使用することを発見したことにより優れた治療法として世界的に普及しました。

それまでインプラント治療自体は、紀元3世紀ごろから行われており、ヨーロッパで鉄製のインプラントが発見されました。中南米では紀元7世紀ごろ貝で作られたインプラントが発見されています。金、エメラルド、サファイア、アルミニウムなども発見されています。しかしどれも長期的に安定して噛めるようなものではありませんでした。

1952年 整形外科医でもあったブローネンマルク先生は、ウサギのすねの骨にチタン製の生体顕微鏡を埋め込んで内部を観察していたところ、実験後に器具を取り外そうとしてもなかなか外れませんでした。実験中の偶然の発見でした。

チタンと骨の組織が拒否反応を起こさずに結合する現象(オッセオインテグレーション)を発見したブローネンマルク博士は研究を続け、1965年に純チタン製のインプラントを臨床的に使用を開始しました。

第1号の患者さんは34歳の男性で、亡くなるまで41年間口腔内でインプラントが機能しました。

偉大なブローネンマルク博士の発見により、失った歯の代わりに口腔内で長期的に安定して噛めるインプラントがグローバルスタンダードになりました。

 

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