洗口剤の成分

投稿日:2017年9月7日

カテゴリ:予防歯科

皆さんは洗口剤を使用していますか?

テレビのコマーシャルや、居酒屋のトイレなどにあったりと、一度は使用したことがあると思います。

口臭予防を謳った洗口液は、口臭の主な原因物質である揮発性硫黄貨物(VSC)を抑えるために様々な成分を入れて作られています。

クロルヘキシジンや塩化セチルピリジニウムなどの抗菌薬は、VSCを産生する口細菌の生育を抑制します。ただし、クロルヘキシジンはアナフィラキシーショックの例があったことから、日本においては口腔細菌の生育抑制に有効な濃度以下(原液濃度0、05%以下)に調整されています。

亜鉛などの金属イオンは、硫黄と結合することによって、非揮発性の硫黄化合物を生産させないようにする働きがあります。

また、亜鉛素酸ナトリウムや過酸化水素などの酸化剤は、硫黄含有アミノ酸からVSCが産生されるのを抑える作用があります。

ペパーミントやスペアミントなどの香料は、口臭自体をマスキングする効果があります。

これらの成分が配合された洗口液は、一時的に口臭を抑えるには適していますが、口臭予防の基本はあくまでも口腔清掃による口腔細菌のコントロールです。

機械的な清掃が難しい場合は洗口液での洗口で、その効果に期待することもできるでしょう。

また洗口液は、磨き残しの口腔細菌が徐々に増殖して口臭が強くなる傾向がある昼食前や夕食前の時間帯に使用するのも有効な使い方の一つです。

のぶ:デンタルクリニック中町にも数種類の洗口剤があります。

気軽に相談してみてください。

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