歯周ポケット

投稿日:2018年6月17日

カテゴリ:歯周病

歯と歯茎の境目には、「歯肉溝(しにくこう)」という1~2mmのすき間があり、歯周病菌はこの歯肉溝から奥へ奥へと潜り込んでいきます。歯周病菌が歯と歯茎の境目から侵入すると、歯茎は炎症を起こして赤く腫れ、出血を起こします。これは、異物である歯周病菌を追い出そうとする防御反応です。

本来、歯肉溝は健康な状態のときには歯茎にぴったりと密着して細菌の侵入を防いでいますが、歯茎の炎症が深いところまで達すると、この密着が剥がされてしまい、ポケットのような袋状のすき間ができます。これが「 歯周ポケット 」です。

こうしてできた歯周ポケットに汚れが溜まると、細菌の温床である歯垢(プラーク)が増えていきます。深くなった歯周ポケット内部の汚れや石灰化して固着した歯石は、歯ブラシだけでは取り除くことができません。そのため、歯垢のなかで細菌がますます増殖・活性化し、歯周病の悪化を招くという悪循環に陥ってしまうのです。

歯周病が進行すると、歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。一般的には、軽度の歯周病で3~4mm、中度の歯周病だと4~6mm、重度の歯周病になると6mm以上になります。人間の歯の根の長さ(歯根の長さ)は長くても2センチほど。そう考えると、歯周ポケットが6mm以上という状態がいかに危険な状態かお分かりいただけるかと思います。

なぜ歯周ポケットは深くなっていくのでしょうか?
口腔内の細菌には、空気が好きな「好気性菌(こうきせいきん)」と、空気が大嫌いな「嫌気性菌(けんきせいきん)」の2種類があります。歯周病と関係があるとされる細菌は、後者の嫌気性菌に当たります。歯周病菌は空気が届きにくい歯と歯茎のわずかなすき間に居場所を求め、そこからさらに奥へ奥へと入り込んで勢いを増し、歯周ポケットを深くしていくのです。

歯周病菌が歯周ポケットに入り込むと歯周組織に炎症が起き、放置していると歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。歯周病が進行するとやがて歯を支えている歯槽骨が溶かされ、歯がグラグラと動くようになり、歯を失うリスクが高くなっていきます。

「もしかしたら歯周病かもしれない・・・」という方は、まずは口腔内検査を受けてください。ご自身の口腔内の健康状態を知ることが、大切な歯を守るための第一歩です。

口腔内検査で歯周病だと診断されたら、早期治療が重要です。歯周病治療の基本は、歯周ポケットの奥深くに溜まった歯垢や歯石を徹底的に除去すること。歯周病は、原因である歯垢を除去できれば必ず治る病気ですし、早めに治療に着手できれば歯を失うリスクを最小限に抑えられます。

のぶデンタルクリニックでは、歯周病治療に特化した専用治療を行っております。お気軽にお問い合わせください。