虫歯を放置することで起こる病気②骨髄炎

投稿日:2022年1月18日

カテゴリ:虫歯

虫歯を治療せず放置してしまうと、骨の病気を引き起こしてしまうことがあります。

骨にまで炎症が広がってしまうと痛みや膿、腫れなどの症状が見られることもあります。

重症化してしまうと手術が必要なケースもあるため、早期治療と予防が大切です。

虫歯から骨に炎症が広がってしまうこのを骨髄炎といいます。

 

虫歯が悪化すると骨の病気になる

虫歯は歯の感染症であり、全身に様々な影響を及ぼすことが分かっています。

細菌は虫歯や歯周病によって弱った歯茎から身体の中に入り込んでしまいます。

顎の骨に細菌が入り込んでしまうことで、「顎骨骨髄炎」と呼ばれる病気になることもあります。

 

顎骨骨髄炎と原因

顎骨骨髄炎とは、顎の骨の内側にある骨髄に炎症が生じる病気です。

骨は皮膚や粘膜、筋肉などで覆われているため、普通は炎症を起こしにくい部分ですが、あごの骨に関しては別で、顎骨炎を起こすことは珍しくありません。

歯が直接骨に埋まっているため、歯からの感染が骨に感染してしまうことで発症します。

顎骨骨髄炎の原因は、虫歯や歯周炎からの感染!

歯は歯根と呼ばれる根っこの部分が顎の骨に埋まっているため、虫歯や歯周炎によって細菌が入り込みやすくなってしまうのです。

顎骨骨髄炎は、免疫機能が低下している人や口腔内環境が悪い人、虫歯や歯周炎に感染している人は発症しやすくなります。

 

顎骨骨髄炎の症状

顎の骨に炎症が起きている状態なので、発熱倦怠感などの身体症状も見られることが特徴です。

膿が出たり、炎症が起きている部位の歯のぐらつきや抜けなども見られることがあります。

悪化すると重症化し、放置していると炎症を起こしている細菌が血液中に入り込んで増殖し、全身に感染が広がってしまう「敗血症」を起こして、命にかかわる状態になる事もあります。免疫力が低下している人は、このような状況が起こりやすくなる為、注意が必要です。

発熱 倦怠感 食欲不振 痛み 腫れ 痺れ 膿の流出 歯のぐらつき 歯が抜ける 顎下のリンパ節の腫れ

 

顎骨骨髄炎の治療方法

顎骨骨髄炎の治療方法としては、炎症を抑えるために抗菌薬を使用します。また、膿が溜まっている場合は、局所切開にて膿を外に出す処置を行います。

顎骨骨髄炎は、耐性菌の増加や完治しないまま放置されることにより、慢性化してしまうことがあります。

慢性的に炎症が続いている場合は、除去を行う為には外科的な手術が必要です。

 

予防するためには

顎骨骨髄炎は虫歯や歯周炎が原因で引き起こされる病気です。虫歯や歯周炎の早期治療や予防が重要です。

セルフケアをしていても、自分では見えない部位に虫歯ができることもあります。

虫歯や歯周炎を予防するためには、歯科医院で定期的な検診・ケアを行うことが必要です。

虫歯は早期に治療をすることで軽い処置で済む場合も多いです。

悪化させないためにも、セルフケアだけでなく歯科医院での定期的なメンテナンスを心がけましょう!

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