勉強会「感染症対策」

投稿日:2016年7月21日

カテゴリ:スタッフブログ

虫歯治療、インプラント手術、歯周病治療など様々な患者様を診察・治療するにあたって、治療する側の歯科医や歯科衛生士も気を付けなければならないのが、感染症への対策です。

感染症自体に感染しない為に器具の衛星管理や、治療中の歯科医や衛生士の所作などはもちろんの事、ただ感染症に過敏になるのではなく医療現場に従事するプロとして、正しい感染症への知識を身につける事が重要と考えております。

今回の、のぶデンタルクリニック恒例の定期勉強会では感染症の予防対策として、まずは感染症を知る事を歯科医、歯科衛生士だけでなく受付スタッフも 含め再確認の為に行いました。その中の一つのテーマは「HIVとAIDSについて」です。(勉強会は診療時間終了後、世田谷区にある中町本院で行いまし た)

■HIVとは?
Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス

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ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを”免疫”といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。

■AIDSとは?
Acquired Immune Deficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群
1981年に患者報告され、1982年に病名が定義された、とても歴史の浅い病気です。原因はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すること、代表的な23の疾患が決められており、これらを発症した時点でAIDSと診断されます。

AIDS発症の23の疾患
1.カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
2.クリプトコッカス症(肺以外)
3.ニューモシスチス肺炎
4.コクシジオイデス症
5.ヒストプラズマ症
6.クリプトスポリジウム症
7.トキソプラズマ脳症(生後1ヵ月以後)
8.イソスポラ症(1ヵ月以上続く下痢を伴ったもの)
9.非結核性抗酸菌症
10.化膿性細菌感染症
11.活動性結核(肺結核又は肺外結核)
12.サルモネラ菌血症(再発を繰り返すものでチフス菌によるものを除く)
13.サイトメガロウイルス感染症(生後1ヵ月以後で肝、脾、リンパ節以外)
14.単純ヘルペスウイルス感染症(1ヵ月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍)
15.進行性多巣性白質脳症
16.カポジ肉腫
17.原発性脳リンパ腫
18.非ホジキンリンパ腫
19.浸潤性子宮頸癌
20.反復性肺炎
21.リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)22HIV脳症(痴呆又は亜急性脳炎)
23.HIV消耗症候群(全身衰弱又はスリム病)

■HIV感染者・AIDS患者は違う
HIV感染者とはウイルスに感染状態ではありますが、発症していない状態のことを言います。発症しなければエイズ患者ではありません。人間であれば誰もが感染する可能性があります。
HIV感染者になってもエイズを発症するのには約2~10年かかりますが、薬の服用を習慣化するだけで発症までの時間を延ばす事や発症を抑える事が出来ると共に日常生活はとくに変わりません。

このように、歯医者・歯科医院として正しい知識を身につけ患者様に対して最善の治療をする事を常に考え、スタッフ一同日々努力をしております。もち ろんこのような感染症は患者様本人が気づいてないケースは例外に、認識されている事は必ずご申告頂かなければいけません。医者と患者様の信頼関係がないと 感染症自体を申告することが出来ないケースがあるのも現実です。ただ、人の命を預かる医療機関の現場として正確な知識と情報を患者様と共有する事が治療へ の第一歩になりますので、どんな些細な事でもご相談ください。

今後、数回に分けて「HIVとAIDSについて」の掲載を行います。普段の生活にも確実にお役に立てることなので是非ご覧ください。