予防歯科、定期検診

投稿日:2018年1月4日

カテゴリ:未分類

明けましておめでとうございます!

本日より通常診療しております
本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、今日は予防歯科、定期検診のお話をしたいと思います。
私たちは治療を受けられる方によく聞かれます。
「この治療した歯は何年もちますか?」と…
今まで一般的に歯科医療と呼ばれてきたものは
『むし歯を削って詰める』
『悪くなった歯や痛みのある歯を抜く』
『腫れや痛みを取り除く』
『かぶせや入れ歯を作って噛めるようにする』
というものがほとんどでした。
 
ところがこのような歯の治療を終えても、悪くなった本当の原因は取り除かれていないため、数ヶ月~数年もたてばまた治療が必要な状態になり、再び歯科治療を受ける方が圧倒的に多かったのです。
 
しかも歯はけずればけずるほどその寿命が短くなってしまうというのにも関わらず…
 
ところで、一般的に1本の歯はだいたい4~5回の再治療でだめになってしまうといわれています。
一方で、治療した歯はだいたい6~7年くらいもつといわれています。
 
この理屈で計算すると、歯は一番最初に治療してから24~35年くらいでだめになってしまうことになります。
ということは、小学生の時にむし歯の治療をした歯はかなりの確率で50歳すぎには失くなってしまっているということです。

では、あなたの大切な歯を長持ちさせるにはどうすればよいか?
まず、歯の治療を必要とする状況を生みださないこと-
これは新たにむし歯をつくらない、歯周病を発症させないということになります。
つぎに、一度治療した歯が再治療になる頻度を減らすことー
これは一度治療したところを再び悪くさせない、あるいは弱くなっているところをこれ以上弱らせないということになります。

私たちは何も特別なことをしようとしているわけではありません。
ただ、悪くなってしまったところを削って治すだけでは、来院される方の健康を守ることができないのです。
むし歯や歯周病は発症のコントロールができる病気です。でも、多くの方はそのことをご存じではありません。
年をとったら、歯が失くなって入れ歯になるものだと思っている方もいらっしゃいます。
 
歯科医院は痛くなってから、あるいは困りごとが起きてから駆け込むところではないことをぜひ知っていただきたいです。
 
具体的にどのようにして歯を守るかということは、実はあなたの生活習慣が大きく関係してきます。
現在のお口の状態を詳しく調べ、あなたのお口の健康維持の障害となるリスクを見つけ、それを改善していくことではじめてあなたの歯を守ることができるのです。
 
ちなみにむし歯に対するリスクと歯周病に対するリスクは同じではありません。
今までにむし歯になったことがないという歯が自慢の方が、実は歯周病のリスクが高くて、気づいたときには重度の歯周病にかかっており、40代で総入れ歯になってしまったということもあります。
 
ということは、ご自身のお口の中に潜むリスクをきちんと把握しておかないと生涯にわたり歯を守ることが難しいということなのです。

そのご自分では気づかれていないリスクを発見し、改善するため定期検診にぜひいらしてください。
お待ちしております!

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