インプラントの歴史

投稿日:2020年7月27日

カテゴリ:インプラント

インプラントとは

失った歯の機能や見た目を取り戻す歯科インプラントが一般的になってきました。

ヨーロッパでは紀元3世紀頃の人骨の上顎に鉄製のインプラントが、中南米では紀元7世紀頃の人骨の下顎に貝で作られたインプラントが発見されており、とても長い歴史を持っています。

その後、金やエメラルド、サファイア、アルミニウムなど様々な素材を埋め込んだ治療へと移り変わってきましたが、どれも長期的に噛めるものではありませんでした。

 

現在主流となっているチタン製の歯科インプラントの始まりは

現在のインプラント治療の礎ともいえる発見は、何と偶然によるものでした。

1952年にスウェーデンの学者であるペル・イングヴァール・ブローネマルク教授(1929年~)は、微細血流の研究の為、ウサギの骨にチタン製器具を埋め込んだ実験を行っていました。
研究終了後に埋め込んだ器具を取り外そうとしたところ、チタン製器具は骨としっかりと結合し、取り出すことが出来ませんでした。

これに気づいたブローネマルク教授は、この現象について更に研究を進め、生活を営む骨とチタンの結合状態をOsseointegration(※1 オッセオインテグレーション)と名付けました。※1 ラテン語で骨を表すosと英語で統合や一体化を表すintegrationの組み合わせた造語。
また基礎研究を進める中で、チタン※2は身体に対して有害な作用を及ぼしにくい特性があることもわかりました。※2 ごく稀にチタンアレルギーを持つ方もいますので、不安な方はご相談ください。

 

ヒトへの応用

多くの研究を経て、1965年にスクリュー型(ネジの様な形)のチタン製インプラント体を用いてヒトへの臨床応用が開始されました。オッセオインテグレーションの概念にもとづいたインプラント治療は成功率を飛躍的に向上させ、1980年頃には、その評価が世界的に広まりました。 以降、失った歯を補う方法の一つとして、世界中の歯科治療で取り入れられています。 このブローネマルク教授のインプラント治療を受けた最初の患者様のインプラントは、2006年にお亡くなりになるまで41年間お口の中で機能し続けたそうです。

 

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インプラント(専門医)